2012年4月20日金曜日

【食育って何?】ピーマン嫌いの「なぜ?」その2

シェフ見習い兼三歳男子の母の紀玉(のりたま)です。

前回の続きですが、「苦味」や「酸味」は、乳児や子どもにとって、毒物や腐敗物だから、キケンと捉えられてしまうのだそう。


だけど、苦いピーマンもゴーヤも春菊もたらの芽も安全ですし、美味です。
酸っぱいトマトも、レモンも、梅干も、酸味という欠かせない美味しさのひとつ。

さて。人は火もあり調理のできる食文化のあるところで育てば、
生でいただくよりももっと安全に食べ物を食べられるようになります。

けっか、原始的な甘み・塩味・うま味、以外にも苦味や酸味が加わり、味覚の幅が広がることになりました。 しかしこれは私たちの食文化によって培われたものであって、生まれたてのベビーの本能や、ベビーを卒業したばかりの、ピュアな子供の舌にとっては、まだまだ「知らないこと」「わからないこと」なのです。

だから大人の役目は、「“苦味”や“酸味”は“キケン”ばかりではなくって“安全”で“美味しい”ものもあるんだよ。」とベビーや子供の舌や脳が理解するまで、何度となく学習(脳への刷り込み)が必要で、その学習が、本能に基づいた好き嫌いというハードルを越えさせてくれるのです

現在では「苦味」や「酸味」は子供に『教える味』と言われています。
 
あなたも「大人になって嗜好が変わった」って体験したことではありませんか?
あるなら、そう。それなのです!

ピーマン嫌いだった子供の頃の私も、 
思い返すと克服のキッカケは食卓に何度となく出された母の“ピーマンとおかかの煮付け“。




ある日ふと興味が沸いて箸を伸ばし「あれ?ピーマンって美味しいいじゃない!」って思ったここからピーマン嫌いを卒業しました。

 といっても母は私に食べさせなければ!なんて気負いはなく、単に自分が食べたくて食卓の一品に並べていたのでしょうけれど。(笑)

 でも、「食育」ってそういうことなんですね~。

紀玉の息子の三歳怪獣も今はピーマンなんて絶対ノーです。
気合い入れて作った料理もプイと横向いて、キレイによけて残します。やれやれ。
 

だけどそれも、息子のワガママではなくって、
リスクを回避して安全な食べ物を探し出そうと子供ながらにしようとしているんだなぁ。
そう思うと、ちょっとエライのかしらん?と優しく微笑んでしまいます・・・っていうのは理想の紀玉の姿です。(笑)

現実は非・優雅、非・おっとりな、にぎやか子育て真っ最中なので。

まだまだ我が家の食卓でも、刷り込みの食育は現在進行中です!!
ご同輩のみなさま、時間のかかるこの学習、どうか気負わずいきたいですね。


【TFT栄養チーム 紀玉】

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